ガルロ・ネロと長門修一によるマンガログ
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タイトルなんてありませんがな
少し前に妹と実際に交わした会話です。
「兄上よ。いい加減にしていただきたい」
「おお、どうしたというのだ妹よ。般若と見紛うたぞ」
「なぜ兄上は職に就かん」
「またそれか。再三述べたであろう。よいか妹よ。今は時期が悪いに他ならぬ。職活氷河期といわれるこのご時勢に、この兄など雇う会社など・・・」
「言い訳に違いない」
「だが事実」
「されど兄上は努力を怠った」
「努力は人に見せるものではない。ゆえに努力の程など、他人に分かるものではない」
「頭は回らずとも、舌は回るらしい」
「黙れ。兄に対し無礼であるぞ」
「逃げたのであろう?」
「逃げてなどおらぬ!」
「努力を嫌うがために、時代を言い訳に己の不甲斐なさを肯定したのであろう?」
「なんたる狼藉か!それが兄に対する態度と申すか!?」
「無礼は承知!」
「ええい! そこに直れ! その首、切り落としてくれよう!」
「兄上……ここまで落ちぶれたとは……なんと嘆かわしゅうことか……」
「誰かおらぬか!? 余の刀を持ってまいれ!」
「良いでしょう兄上。お望みとあらばこの命ささげる想いでございます」
「潔し。腐っても余の妹か」
「さあれども兄上、この首、ただではやらぬ」
「ほう? なんじゃ、冥土の土産として聞いてやる子もないぞ? 申せ」
「……この命、とった――暁には――」
「早く申せ。余の気が長くはあらぬことは存じているだろう?」
「暁には…………就職していただきたい!!」
「なんと……! 己の命より、余の身を案ずるか……!!」
「兄が職に就くというならば命など惜しくはあらぬ!」
「ふん……」
「どっどこへ行かれるか兄上!?またそうやって逃げるのですか!?」
「……」
「兄上の後ろはもう崖です! 逃げては落ちる! 前へ進まなくては、生きられない!」
「申したであろう? 余は逃げてなどおらぬ、と」
「ならばなぜ立ち去るか!?」
「……スーツを買いに行かなくては、就活はできぬ」
「兄上……」
「泣くでない。みっともない」
「いいえ、今のうちに泣いておきます。そうでなければ就職が決まったとき、もっとみっともない姿をお見せしてしまうから」
「ふん。まあよい。ちょうど梅雨時だ」
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